LAST GIGS
小学生のとき、とある曲が好きになった。
何故かCDは買ってもらえなくて、諦めた。
中学生になった頃、布袋寅泰のロシアンルーレットにハマった。遡って彼の曲を聴いていったら、なんとあの時好きになった曲は彼のものだと知った。バンビーナ。
氷室さんのソロも聴いてはいたけれど、当時毎回布袋さんが仙台でライブをする度にに行っていた自分としては、『氷室さんは「行ってみようかな」という気持ちで見に行くべきじゃない』というような謎の概念があって、結局一度も生で聴いたことのないまま10年過ぎた。
ライブ活動を休止と聞いても、ピンとこなかった。
最近は去年起きた様々なことに塗れて、私はしばらく音楽というものすらまともに聞いていなかった。布袋さんも含めて。
そんな時、布袋さんの新曲を聴いた。
私は勝手に、私が一番ピンチのときに布袋さんは一番元気が出る曲をくれると感じていたことを思い出した。
それを聴きこんで、なんだかこれは彼自身のことであると共に氷室さんへ向けた曲のようにも捉えられると感じた。
もう、今更な時期だった。
チケットは勿論完売。オークションにすがるも、最終日5月23日は高騰していて手が届かなかった。
いつか行くんだ、と決めていたものが行く前に終わってしまう。そう悲しんでも気付くのが本当に遅かった。
そんな時、なんとなく登録していた氷室さんの公式LINEから「ステージバックサイド解放!リアルライブビューイング席」
…?
リアルライブビューイング?
なるほど、氷室さん本人は見えないんだ。
でも、最終日に最初で最期参戦するチャンスだ!!
そう考えて迷わず販売開始と同時にゲット。手元にクレジットカードが無くてあたふたしたけど、ゲット。
本人が見えなくても裏だもん、逆に近い。
という変態的発想で納得。
モニターがあるなら表情もわかって楽しいはずだ。
5/20
勤務先にシフト提出すると、身近に氷室ファンがいた。まさかだった。その方は東京ドーム初日に行くとの事。明日じゃん!
「なんで!どうやって最終日取ったの!」
かくかくしかじか。
23日の当日まで、わくわくしっぱなし。
追加席のお知らせにリアルタイムで気付いたことと、すぐチケット買ったことが絶対幸せに繋がると思った。
続